Omni Records - No.12 | omni

Omni Records - No.12

アーティスト: Armor for Sleep
タイトル: Dream to Make Believe

NJ出身のスペースオルタナロックバンドArmor For Sleepの1st。Equal Visionからのリリース。メンバー全員がイケメンというあり得ない状況。特にVoのBen Jorgensen(北欧系?)は犬みたいな可愛いベビーフェイスで、母性本能をくすぐられた20代後半の女性が僕に寄って来ればいいのに…


バンド名からして「眠る為の鎧」という意味深なこのバンド。ヘヴィネスの要素から激しさを抜いて、ちょっぴりHopesfallの持つ綺麗な部分をふりかけ、最近の流行である哀愁を帯びたエモの風味を漂わせればArmor For Sleepの出来上がり。アルバム全体を通して1つの流れや音における芯があるので、そこらへんにいる「とりあえずエモっぽくてキャッチーにしとけばいいよね」というバンドとは何もかも違う。近年のコレ系音楽の中で壮大感やキラキラ感でArmor For Sleepに勝てるバンドは居ないでしょう。


このバンドを語る上で欠かせない1つの要素が歌詞。全曲満遍なくストーリーを帯びているので歌詞を見て自分なりに訳してニヤニヤ出来ます。例えば3曲目のAll Warmでは冷たく凍って滅びていく世界から愛する人を守る男を歌っているし、ラストのSlip Like Spaceでは地球から宇宙に帰っていく謎の人物が登場しています。ちなみに国内盤の対訳は見てないんで全くもって見当違いの訳だったら笑いながら「死ねよ」って言って下さい。お言葉に甘えさせていただきます。

今現在2ndアルバムが出ていますがこっちはヘヴィネス的要素が薄まった変わりにロック色が強くなってます。個人的にコレもありだと思いますけど、1stの延長線的な音を期待してる人にはガッカリかも。