Omni Records - No.13
アーティスト： The Spirit That Guides Us
タイトル： North and South
At The Close Of Every DayやらThis Beautiful MessなどのメンバーからなるオランダのオールスターバンドTSTGUの2nd。日本のSoul Fightingからのリリース。
前作では静と動、優しさと狂気をポストエモからのアプローチで表現したTSTGU。じゃあ今回はというと、前作までのブチ切れ感を抑え、彼ら1人1人のキャリアを思わせるような完璧な演奏テクニック、鬱でありながらキャッチーさを感じるメロディーがふんだんに盛り込まれた聴かせるアルバムになっている。何処となくニューウェーブ的なニュアンスも感じるし、所謂一筋縄じゃ何とかできない系の作品。前作EPからの収録となっている「Defence Mechanism」は曲全体が不穏な空気というか暗めのサウンドにも関わらず、キーボードをピコピコいわせてしまうという違う意味でのブチ切れ感が出ていてとても気に入っている曲の1つ。Extra Trackに入っている「Vow To Change」もTSTGUの持つメロディーセンスを爆発させていてオススメ。
真っ白な鍾乳洞の中で孤独を感じる、そんな音に興味がある人は是非買ってみてはいかがでしょうか。
ランク王国
あと苦手なモノに「イケメン」って書いてあるのがさらに良い。自分も嫌いです。あいつらキモい人間には容赦ないからね。今日も集団でくさいくさい言われながら1日過ごしました。マジイケメン死ね。ていうか五和さんて今年で28なのね。笑う。11歳離れてます。ひどし。
http://www.sawa2.net/Omni Records - No.12
- アーティスト： Armor for Sleep
- タイトル： Dream to Make Believe
NJ出身のスペースオルタナロックバンドArmor For Sleepの1st。Equal Visionからのリリース。メンバー全員がイケメンというあり得ない状況。特にVoのBen Jorgensen（北欧系？）は犬みたいな可愛いベビーフェイスで、母性本能をくすぐられた20代後半の女性が僕に寄って来ればいいのに…
バンド名からして「眠る為の鎧」という意味深なこのバンド。ヘヴィネスの要素から激しさを抜いて、ちょっぴりHopesfallの持つ綺麗な部分をふりかけ、最近の流行である哀愁を帯びたエモの風味を漂わせればArmor For Sleepの出来上がり。アルバム全体を通して1つの流れや音における芯があるので、そこらへんにいる「とりあえずエモっぽくてキャッチーにしとけばいいよね」というバンドとは何もかも違う。近年のコレ系音楽の中で壮大感やキラキラ感でArmor For Sleepに勝てるバンドは居ないでしょう。
このバンドを語る上で欠かせない1つの要素が歌詞。全曲満遍なくストーリーを帯びているので歌詞を見て自分なりに訳してニヤニヤ出来ます。例えば3曲目のAll Warmでは冷たく凍って滅びていく世界から愛する人を守る男を歌っているし、ラストのSlip Like Spaceでは地球から宇宙に帰っていく謎の人物が登場しています。ちなみに国内盤の対訳は見てないんで全くもって見当違いの訳だったら笑いながら「死ねよ」って言って下さい。お言葉に甘えさせていただきます。
今現在2ndアルバムが出ていますがこっちはヘヴィネス的要素が薄まった変わりにロック色が強くなってます。個人的にコレもありだと思いますけど、1stの延長線的な音を期待してる人にはガッカリかも。
Omni Records - No.11
- アーティスト： Rubinoos
- タイトル： Anthology
これぞパワーポップ。クサメロ爆発バンドRubinoosのアルバム。
70年代から始まるパワーポップ系のバンドはモッズだったりパンク要素を通過して流れていってしまう傾向が強かった中、このRubinoosに関しては常にポップ一辺倒で、30年近くに渡ってクサいメロディーを保ち続けています。例えるならアメリカとかにありそうな凄く甘いガム。でも彼らはガムと違って味が薄くなる事は一切無し。噛めば噛むほど甘さが強くなり、気付いたら「あれ、これ美味しいじゃん」。
後、散々色んな所で書かれていますが「I Wanna Be Your Boyfriend」はパワーポップのクラシックと言える程のキラーチューンだと思います。ハード要素ゼロで女の子受けが良さそうな音楽を探してる方にはマストアイテム。