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Omni Records - No.5

アーティスト: Julie Doiron
タイトル: Desormais

カナダ出身の女性シンガーソングライターJulie Doironの4thアルバム。Jagjaguwar Recordsからのリリース。彼女自身がフランス系カナダ人が多く住むモントリオール出身の為、このアルバムは1曲を除いてフランス語で歌われている。


落ちた。彼女の声は卑怯だ。寒い日の白い吐息のような、何処かに消えてしまいそうな声。唯一無二。この声によってアルバム全体にピンと張り詰めた世界が広がっている。当然フランス語なんて理解も出来ないし、何を言ってるかも分からないけど、胸の奥の方がジクジクするような悲しさは伝わってきた。音の厚さを可能な限り削ぎ落とし、彼女の声を最大限に引き出している構成も秀逸。シンプルなギターの音と彼女の声が重なって作り出される灰色の風景画。ホントに卑怯だ。このアルバムを聴く事は、素晴らしいフランス映画を見る事と同等の価値を持っているに違いない。


Like/Amanda Rogers,Jen Wood,

同窓会

人生において避けては通れない引っ込み思案っ子悶絶のイベント「同窓会~伝えたい、地引網~」に参加することになりました。お前なんて別に来て欲しくないっていうかむしろ絶対来るなよ的なオーラを出しながら電話してきた元学級委員に対し、この世界の全ての魔法瓶から租借してきた保温パワーを全開にして「今年の首位打者は僕で決まりだ!!!」と言って無理矢理参加しました。後悔しました。まだ先の話なのですが今から体が震えてなりません。許してください。許してください。

Omni Records - No.4

アーティスト: Converge
タイトル: Jane Doe

ボストンが生んだ世界最凶にして最強のバンド。変態的なテクニックが生み出す怒涛の展開と「カオス」という表現がピッタリはまるサウンドは、今現在に至るまで数多くのフォロワーを生んだ。このアルバム「Jane Doe」はConvergeの最高傑作と名高い名盤である。


初めて聴いたときの感想は「こんな音楽聴いてたら自分も狂う」でした。結局のところ聴く前から色んな意味で狂ってましたえへへな僕の人生どっちらけ的展開だったんですけど、まあどうでも良いです。 誰か助けて。

とにかく混沌としていて、次から次へと凶器の様な音の塊がぶつかってくる殺人サウンド。暖かさだとか優しさだとかは彼らの世界に存在しません。そのストイックさによって、アルバム全体に歪んで狂った美しさが漂っています。例えば、生き物の血と臓物に溢れた世界にだって美しさの価値観は存在していて、平凡な人間でもその状況を反芻し、受けいれる事によって血と臓物の持つ美的な意味に気付ける訳です。いや、全然意味分かんないですよね。要するに狂ってるんです。


Like/Dillinger Escape Plan,Circle Takes The Square,Coalesce,

Omni Records - No.3

アーティスト: CHOKO
タイトル: terrorism

Chokoとは矢野晶裕のワンマンバンドだった。矢野晶裕の放つ強烈なパーソナリティはChokoというバンドにおいて大きすぎた。2003年にChokoは活動休止(事実上の解散)したものの、最後のミニアルバムとなるこのterrorismは未だに頭を麻痺させるほどの強烈なインパクトを持っている。


エモとオルタナの量りが丁度均衡を保つChokoのサウンドはTrack1の「無感情的崩壊発言」で爆発している。Vo.矢野昌裕の呟くような歌声と重厚なギターサウンドから始まるこの曲。海外のバンドと日本のバンドとの線を引き、自分達にしか出来ない、日本人にしか出来ない音楽がそこにあった。


全6曲に渡って良質なエモーショナルロックを展開するこのアルバム。恐らく根底には洋楽に対する憧れが流れているのだろうけど、それを上手く消化して人を選ばない、例えば普段J-popしか聴いてない人でも引き込んでしまうようなセンスを持っている。恐らく強大なレコード会社と宣伝が伴っていればオリコンにだって食い込めた、と馬鹿みたいな事を信じている今現在。アジカンとかバンプとかが好きな人にも自身を持ってお薦めできる1枚です。


Like/つばき,ストレイテナー,Lunkhead,Asian Kung-Fu Generation,

ブログ

今の所このブログは完璧にisotonicの代用みたいな、ブログである必要性ゼロな状態であります。

ホントはトラックバックとかコメント機能を使ってみんなで楽しく繋がってネット友達100人出来るかなヤッホイみたいな使い方をするんだろうけど、現時点における自分自身のコミュニケーション能力に重大な欠陥(アップデートの予定は無し)があるのでその手の使い方は出来そうもありません。


まあ常日頃から私と同居生活を営んでおります地上最強生物「母親」から「凡人とは絶対付き合うな。大木の方」と言われているので、君達みたいな収穫した大根をもう一回埋めなおす遠回りボーイズ&ガールズと付き合う気などさらさらありませんけどね。どうしても僕とコミュニケーションを取りたいのであれば、さりげなくコメントボタンをクリックしてさりげなく僕を褒めたたえ、さりげなくアドレスを教えれば良いんじゃないかな…。